おはようございます、できない研究所所長です。先日、米国エネルギー長官がホルムズ海峡への艦船派遣を「極めて合理的」と発言したというニュースが飛び込んできましたね。私としては、この「封鎖」という言葉に深い科学的興味を掻き立てられ、それが一体どのような物理現象を引き起こすのか、我が研究所で検証してみることにしたのです。
まず、研究所の最も長い実験台に水を張り、そこに古くなったペットボトルのキャップや、昨日飲んだ牛乳パックを小さく切ったものを「艦船」に見立てて浮かべました。そして、扇風機で微風を送り込み、あたかも外洋から海峡へと進む潮流を再現しようと試みたのです。しかし、どうにも船が進まず、むしろ実験台の端にへばりつくばかり。そこで、私が自ら手で水をかき混ぜ、強力な水流を作り出したところ、船は勢いよく動き出しました。ところが、次の瞬間、キャップや牛乳パックは一斉に実験台から溢れ出し、私の足元が水浸しになるという事象が見られました。
推測するに、私の生み出した水流は、海峡の地形と各船体の流体力学的特性に完璧に合致せず、結果として水の粘性が異常なほど高まり、制御不能な乱流を生み出してしまったのでしょう。あるいは、研究所内の微弱な電磁波が水分子の運動に影響を与え、船の浮力バランスを崩した可能性も捨てきれません。何よりも、世界規模の戦略的配置や、各国の思惑が渦巻くような複雑な事象を、たかが扇風機とペットボトルで再現しようとすること自体、私にできるわけがありませんでした。
結局、私の足元はびしょ濡れ、重要書類は水浸し、さらには電源コードに水がかかりショート寸前と、研究どころではない事態に陥ってしまいました。ホルムズ海峡の封鎖は、まさか我ができない研究所の機能をも封鎖するとは、まさに斜め上を行く結果に終わったと言えるでしょう。