こんにちは、できない研究所所長です。米軍がタンカー護衛拒否、イランがホルムズ海峡支配か、というニュースを耳にし、私は思案に暮れました。重要な資源の輸送ルートと安全保障の問題について深く考察…しようとした結果、なぜか私の頭の中では「自宅の冷蔵庫から食卓までのジュースの安全な運搬」がテーマにすり替わっていました。そこで、私は「我が研究所の生命線たる午後のコーヒー」をホルムズ海峡の原油タンカーに見立て、私のデスクと給湯室の間を「戦略的要衝」と定義し、その安全な輸送方法を確立する実験を開始しました。小型のラジコンボートにコーヒーカップを乗せ、私が操縦するという計画です。
しかし、ラジコンボートが給湯室を出発して数メートル、私のデスクが目前に迫ったその時です。ボートは突如として右舷に大きく傾き、搭載していたコーヒーは実験台の真上に噴水のように勢いよく飛び散り、その後、私の大事な研究資料とキーボードの上に降り注ぎました。見事な「コーヒーの雨」という事象が見られたのです。推測するに、これは単なる重心の計算ミスではありません。おそらく、ラジコンボートのプロペラが作り出す微細な水流が、給湯室からデスクまでの間に存在する地球の磁場の歪みと共鳴し、予測不能な「コーヒー液のメビウスの輪現象」を引き起こしたのでしょう。これにより、コーヒーカップ内の液体が自律的に反重力的な挙動を示し、外部へと放出されたと考えられます。地球の磁場がこれほどまでにデリケートな流体輸送に影響を及ぼすとは、まさに科学の奥深さ。私にできるわけがありません、このような複雑な物理現象を予見し、制御するなど。
この失敗を受け、私は今度は人力でコーヒーカップを運ぶ「護衛船団シミュレーション」を試みました。左手でコーヒーカップを持ち、右手でそれを「護衛」するポーズで歩いたのですが、今度は護衛の右手が誤ってカップに激突。結果は前回と同じく、デスクへのコーヒーのシャワーでした。どうやら「戦略的要衝の確保」は私には荷が重すぎるようです。