こんにちは、できない研究所所長です。
今朝のニュースで「イラン最高指導者にモジタバ師選出 ハメネイ師次男、反米保守強硬派」という見出しを拝見しました。特に『反米保守強硬派』という力強い表現に、私の科学者としての探究心が深く刺激されたのです。これはまさに、ある種の「物理的強度」や「不屈の精神」を物質レベルで再現できないかという、壮大なテーマだと直感しました。
そこで私は、この『強硬』なる概念を具現化すべく、長年温めていた未完成の「絶対不屈物質X」の改良実験に着手しました。方法はこうです。まず、不安定な中間体である「スライム状プロトタイプZ」に、国際社会の動向を模した独自の磁場変動と、特定の周波数の超音波を同時に照射しました。目標は、モジタバ師が選出されたことによるであろう、その「強硬」な状態を物質に移し替えることでした。
しかし、期待とは裏腹に、プロトタイプZは硬化するどころか、みるみるうちに膨張し、泡立ち始め、最終的には培養槽から溢れ出し、研究所の床へと溶け出すという事象が見られました。そして、床には蛍光イエローの粘着性の液体が広がり、さらに天井からは、なぜか水銀灯のカバーが落下するという二次災害まで発生してしまいました。
推測するに、私が設定した「反米」を意図した磁場が、物質の結合を強めるのではなく、むしろそれを破壊する方向に作用してしまったのかもしれません。あるいは、「強硬派」の持つエネルギーが、私の用意したスライム状プロトタイプZのキャパシティをはるかに超えてしまい、結果として物質が自己崩壊を起こした可能性も否定できません。そもそも、国際情勢における複雑な概念を、単なる磁場や音波で再現しようなど、私にできるわけがありません。
結局、私のラボは蛍光イエローのドロドロで満たされ、足元はベタベタです。モジタバ師の選出という、イランの歴史的転換点を、私は研究所の床一面に広がる謎の粘性物質として再現してしまったようです。床を拭く洗剤の強度が足りるか、それが今の私の最大の懸念事項です。